1984-04-17 第101回国会 参議院 農林水産委員会 第10号
化学工業側から見ますと、化学肥料工業自体の企業のポイントというものが確かに移り変わってきていると思います。
化学工業側から見ますと、化学肥料工業自体の企業のポイントというものが確かに移り変わってきていると思います。
これはもちろん欧州の方のいろいろの原因もありましようが、大体におきまして、この程度、あるいはこれを少し上まわるような傾向になるのではないかと私は想定いたしておりますので、化学肥料工業の合理化という基本の問題、特に石炭の縦坑開発計画でありますとか、あるいは電源の開発——もちろん化学肥料工業自体の合理化ということを逐次行うことによりまして、国際競争力は培養できるのではなかろうか。
先ほど申しました通り、石炭鉱業、あるいは電源開発、化学肥料工業自体の合理化によりまして、十ドルの価格低下を期待することは、これは明瞭なことでございまして、こういう意味合いにおいて、化学肥料工業、特に硫安の国際競争力の培養ということは実現し得ると考えるのであります。
同情に化学肥料工業自体の合理化もいたさねばならぬのでございまして、コークス法において割高といわれております石炭の、特に粉炭の完全ガス化というような——最近外国におきまして最も進んだ発明に属しまして、コツパース法と申しまして、西ドイツではすでに実施いたしておるものでございますが、わが国の石炭、特に下級炭を利用しております肥料工場に技術の導入をいたしたいと考えるのでございます。
なお化学肥料工業自体に対する合理化の問題につきましては、従来も合理化資金という面におきまして特段の留意をいたしておる次第でございますが、先般来当委員会においても申し上げましたように、さしあたり肥料工業のうちで割高と考えられます石炭——コークス法のコスト引下げにつきまして、特に必要なる合理化、設備の改善ということの問題に対する資金は優先的に考慮いたしたいと思います。